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タクシーは環境にやさしい

エコ・省エネ、タクシーを通して見える、未来像。

昨年12月にコペンハーゲンで開催されたCOP15において、2013年以降の地球温暖化対策についての合意書がまとめられ、参加国によって承認された。このように地球環境への意識が高まる今、車によるCO2排出量の削減は世界規模の課題だ。 そんな中で、CO2やNOx排出量がガソリンよりも大幅に少ないLPガスを燃料としているタクシーは、エコの先取りと言えるだろう。 そこで環境問題に取り組み続けている一般社団法人大阪タクシー協会副会長の小野幸親氏と、自動車会社として世界をリードする環境技術を持つトヨタ自動車の販売窓口である、大阪トヨタ自動車代表取締役社長の西山均氏に、タクシーや自動車の未来について対談していただいた。


タクシーのハイブリッド化やその先のEV車普及も視野にー。 大阪トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 西山均

CO2排出量の少ないLPガスで走るタクシーはエコの先取り

<西山>車はドアツードアで行きたいところに行ける素晴らしい道具です。そういう意味でも、将来もタクシーのニーズはまだまだ高まって行くことでしょう。ただし、車は豊かな社会を作る反面、環境問題に大きく関わるものでもあります。政府が2020年までにCO2を対90年比25%削減すると提案されている中、車も大きな変革を求められています。次世代の車の課題は動力源です。現在でもタクシー業界においてはクリーンな排ガスのLPガスが選択されていますし、オプション装備のアイドリングストップで努力されている事業者さんもたくさんございます。弊社では、昨年からタクシー用の新しい液体噴射方式LPガスエンジン(※)を搭載しています。コレは、従来のエンジンより燃費が約1割良く、CO2も約10%削減されアイドリングストップも標準装備しており、よりクリーンな排気ガスの車を販売しています。今後はガソリンと電気を併用する「ハイブリッド車」、電気自動車、天然ガス、水素など、様々な可能性があります。  トヨタ自動車で言えば、現在のハイブリッドからさらに、より電気自動車に近い「プラグインハイブリッド」EV走行(バッテリー駆動)で20km以上、1lあたりの燃費が50km以上(バッテリーとエンジン併用)の車を販売する予定です。ただ、一般の家庭用の車と違って年間約6万km以上も走るタクシーの場合、耐久性やコストなど超えなければならないハードルは高く、10年単位の開発期間が必要なのも事実でしょう。

<小野>確かにそうですね。しかし、社会が求めるものにはいち早く答えていきたいという思いがあります。大阪府では橋本知事提唱により、EVアクション協議会を設置するなど電気自動車の普及を目指し、インフラや社会整備を推奨する施策もとっています。タクシー業界もそちらの方へシフトしていくのではないでしょうか。  ところで、夢のような話しかもしれませんが、今ある自動車を部分的にカセット方式で取り換えてエコカーにする・・・といった技術改革はできないのでしょうか(笑)。

ハイブリッド、天然ガス、電気… 次世代カーの動力源は様々な可能性が広がる

<西山>小野さんの言われる話は確かに夢のようです。それができると本当にいいですね。私どももハイブリッド車プリウスを発表した1997年には「21世紀に間に合いました」と、発信しました。ハイブリッド車は従来の車と全く質の違うものです。これまでコストがかかっていたプリウスも、第3世代となり価格を押さえて 販売できるようになりました。タクシーのハイブリッド化も近い将来可能かもしれません。また、現実に最近、日本EV(電気自動車)クラブが東京・大阪間を電気自動車で360キロの電池を搭載して完走したという記事が出ていました。リチウム電池の性能や重量、コストの進化は今後10年で大きく変わって行くと思います。タクシーで言えば、近距離に関しては電気自動車を使用するとか、また、お客さまをお待ちする時間に充電できるタイプなどが開発されるかもしれません。そのように、ニーズに合った車を開発して行くのが私たちの使命です。

<小野>タクシー業界と自動車業界が協力しながら、タクシーの将来像を作っていきたいと願っています。

<西山>トヨタが世界で信頼を勝ち得ているのも、長距離を走行するタクシーの存在に鍛えられてきたのは間違いありません。自動車メーカーから見ればタクシー業界はモニター的存在です。現に、今プリウスもタクシーとして使用していただいています。これからもお互いが協力して、新しい技術を開発し、改良を加えながら地球環境に優しい車づくりを進めていきたいですね。

自動車業界とタクシー業界は協力して 環境に優しいエコカーを開発していきたい

<小野>車は、車体などに関してはすでに完成の域に達していると思うんです。しかし、今のハイブリッドや電気自動車はまだ発展の途上ですよね。これが5年、10年後に完成していくということですから、タクシー業界もその一助になればいいと思っています。お互いに補完の関係を続け、お客さまが安心して乗れる、環境に優しいタクシーを目指していきたいですね。

※液体噴射方式LPガスエンジン・・・型式TSS10、10・15モード燃焼によるCO2換算量 171g/km

※平成21年12月15日対談・・・役職等は対談当時のもになります。


日本のタクシーは以前からLPGでエコを先取りしていました。 大阪タクシー協会 副会長 小野幸親

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